婚活市場の「女余り」は本当?男女比のデータから婚活の実態を解説
婚活をしていると、「婚活市場は女性が余っている」「結婚相談所は女性の方が多い」といった話を目にすることがあります。
婚活パーティーで女性枠が先に埋まっていたり、周囲に婚活中の女性が多かったりすると、「本当に男性より女性の方が多いのでは?」と感じる人もいるでしょう。
しかし、「婚活市場は女余り」と一括りにするのは正確ではありません。
日本全体の未婚人口を見ると男性の方が多く、結婚相談所やマッチングサービスについても、男女比はサービスや年代、地域によって異なります。
大切なのは、「婚活市場全体が女余りか」を考えることではなく、自分が利用しているサービスや希望する年齢層ではどのような傾向があるのかを見ることです。
この記事では、公的統計や婚活サービスが公表しているデータをもとに、「婚活市場の女余り」と言われる理由を整理します。
婚活市場は本当に「女余り」なのか
「女余り」という言葉からは、結婚したい女性に対して男性が足りていない状況を想像するかもしれません。
ところが、日本全体の人口と実際の婚活サービスでは状況が異なります。
まずは「日本全体の未婚人口」と「婚活サービスの利用者」を分けて考える必要があります。
日本全体では未婚男性の方が多い
総務省統計局の「2020年国勢調査」によると、15歳以上の未婚者は男性約1,854万人、女性約1,425万人でした。
単純な人数では、未婚男性の方が約430万人多いことになります。
年齢別の未婚割合を見ても、30~34歳では男性51.8%、女性38.5%、35~39歳では男性38.5%、女性26.2%となっており、男性の未婚割合が高くなっています。
そのため、日本全体の未婚人口だけを見て「女性が余っている」と判断することはできません。
ただし、ここで注意したいのは「未婚者=結婚相手を探している人」ではないことです。
未婚者の中には現在結婚を希望していない人もいれば、婚活サービスを利用していない人もいます。
つまり、人口統計上の男女比が、そのまま婚活のしやすさを表しているわけではありません。
結婚相談所も必ず女性が多いわけではない
「結婚相談所は女性が多い」というイメージがありますが、これについてもサービスごとの確認が必要です。
例えばIBJが公表している2026年4月時点の会員データでは、男性55.5%、女性44.5%となっています。
少なくとも現在のIBJ全体については、「女性会員の方が多い」とはいえません。
ただし、結婚相談所では地域や年代によって男女比が変わる可能性があります。
そのため、結婚相談所を検討するときは全体の男女比だけではなく、自分が希望する地域や年齢層にどの程度の会員がいるのかを確認することが重要です。
婚活サービスごとに男女比は違う
婚活市場を考える際に難しいのは、「婚活市場」という一つの市場が存在しているわけではないことです。
結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティー、自治体の婚活支援など、それぞれ参加する人の年齢や目的が違います。
さらに同じサービスでも、地域や開催日時、年齢条件などによって参加者の構成は変わります。
そのため、「マッチングアプリだから男性が多い」「婚活パーティーだから女性が多い」と決めつけるより、実際に利用するサービスの情報を確認した方が参考になります。
なぜ「婚活は女余り」と感じることがあるのか
日本全体では未婚男性が多いにもかかわらず、なぜ「婚活では女性の方が多い」と感じることがあるのでしょうか。
その理由の一つとして考えられるのが、未婚者全員が同じように婚活をしているわけではないことです。
未婚者と婚活中の人は同じではない
国勢調査における「未婚」は、結婚経験がない人を表しています。
そこには積極的に結婚相手を探している人だけでなく、「今は結婚するつもりがない」「良い人がいれば考えたい」といった人も含まれます。
こども家庭庁の「令和7年度 こども政策の推進に関する意識調査」では、調査対象となった未婚者のうち、「すぐにでも結婚したい」から「いずれは結婚したい」までを合わせた結婚意思のある人は53.5%でした。
つまり、未婚人口の男女比だけから、現在婚活している男女の人数を判断することはできません。
希望条件によって実際の競争状況は変わる
婚活では、単純な男女の人数だけでなく「誰を希望するか」も大きく影響します。
例えば、
・希望する年齢
・居住地域
・職業
・年収
・結婚歴
・子どもに対する考え方
・生活スタイル
などの条件を細かく設定すると、候補となる人数は当然少なくなります。
全体では男性の方が多かったとしても、自分が希望する条件に当てはまる男性が少なければ、「男性が少ない」と感じることがあります。
反対に、条件を少し広げることで候補が大きく増えるケースもあります。
「女余り」という言葉だけで判断せず、自分が希望している条件まで含めて考えることが大切です。
地域によって男女比が異なる
婚活では地域差も無視できません。
国勢調査では都道府県や市区町村、年齢、男女別に未婚者の状況を確認できます。
また、結婚相談所によっては地域別の会員データを公開している場合があります。
転居を伴うほど活動範囲を広げる必要はありませんが、近隣の市や隣県まで検索範囲を広げられる人なら、候補が増える可能性があります。
オンラインでのお見合いやビデオ通話が利用できるサービスなら、以前より広い範囲で相手を探しやすくなっています。
男女比より確認したい婚活サービスの選び方
婚活サービスを選ぶとき、男女比は参考になるデータの一つです。
ただし、「男性が多ければ女性は必ず有利」というほど単純ではありません。
結婚を希望しているのであれば、人数だけでなく次のような点も確認してみましょう。
自分の目的とサービスが合っているか
最初に確認したいのは、利用者の目的です。
「まずは恋人を探したい」という人が多いサービスと、「数年以内に結婚したい」という人が多いサービスでは、出会える相手の性質が違います。
結婚を具体的に考えているのであれば、単純な登録者数よりも、結婚を希望している利用者がどの程度いるのかを確認する方が重要です。
プロフィールで結婚への意思を確認できるサービスを選ぶ方法もあります。
希望する年齢層の会員がいるか
全体の会員数が多くても、自分が希望する年代の利用者が少なければ、候補は限られます。
特に結婚相談所では、公式サイトで年代別の会員構成を公開しているところがあります。
「会員10万人」といった大きな数字だけを見るのではなく、自分が希望する地域や年代にどの程度の会員がいるのかを見ることが大切です。
無料相談を利用する場合も、自分の希望条件に近い会員がどの程度いるのか質問してみるとよいでしょう。
男女比だけでサービスを決めない
男女比が自分に有利でも、希望する相手がいなければ婚活は進みません。
反対に、多少男女比が不利でも、自分と価値観の合う人が多いサービスなら良い出会いにつながる可能性があります。
確認したいのは、
・利用者の年齢層
・結婚に対する真剣度
・本人確認の方法
・料金
・検索できる条件
・サポート内容
・退会や休会のルール
などです。
数字だけではなく、サービス全体を比較して選ぶことが重要です。
婚活で出会いの選択肢を増やすには
「なかなか希望する人に出会えない」と感じている場合、男女比を気にするよりも活動方法を見直した方が状況が変わることがあります。
希望条件に優先順位をつける
婚活では条件を増やすほど候補が少なくなります。
そこで、一度「絶対に譲れない条件」と「あればうれしい条件」を分けてみましょう。
例えば、
「生活圏が大きく離れていないことは重要だけれど、年収は少し範囲を広げられる」
「年齢差は気にするけれど、職業にはこだわらない」
といった具合です。
すべての条件を下げる必要はありません。
自分が結婚生活で本当に大切にしたいものを整理し、それ以外について少し範囲を広げるだけでも候補は変わります。
プロフィールを具体的にする
プロフィールでは、自分の生活がイメージできる内容を書くことが大切です。
「旅行が好きです」だけではなく、「休日には日帰りで温泉や観光地へ出かけることがあります」と書けば、相手も会話のきっかけを作りやすくなります。
趣味だけでなく、
・休日の過ごし方
・好きな食べ物
・最近楽しんでいること
・結婚後に大切にしたいこと
などを簡潔に入れると、人柄が伝わりやすくなります。
無理に目立とうとする必要はありません。相手が「この人とは話が合いそう」と想像できるプロフィールを目指しましょう。
一つのサービスだけで判断しない
婚活がうまくいかないと、「自分には需要がないのでは」と考えてしまうことがあります。
しかし、単に利用しているサービスとの相性が合っていない可能性もあります。
結婚相談所でうまくいかなかった人がマッチングアプリで出会うこともあれば、その逆もあります。
婚活パーティーのように直接会って話す方が向いている人もいます。
一定期間活動しても出会いが少ない場合は、自分自身を否定するのではなく、活動する場所を見直してみるのも一つの方法です。
IBJなど結婚相談所を利用する場合に確認したいこと
結婚への意思が明確な相手と出会いたい場合、結婚相談所も選択肢の一つです。
ただし、「大手だから」「会員数が多いから」という理由だけで決めるのではなく、自分の条件に合うか確認する必要があります。
公開されている会員データを確認する
IBJでは、会員の男女比や年代などのデータを公式サイトで公開しています。
2026年4月時点では男性55.5%、女性44.5%で、大きな偏りはありません。
こうした数字は、「結婚相談所は女性ばかり」といったイメージだけでサービスを判断しないためにも役立ちます。
ただし、会員構成は変化します。
入会を検討するときには、その時点で公表されている最新情報を確認してください。
自分の希望条件で紹介可能な人数を確認する
重要なのは、サービス全体の会員数より「自分の条件で何人くらい候補がいるのか」です。
例えば、
・希望年齢
・居住地域
・結婚歴
・子どもの希望
・その他譲れない条件
などを伝え、実際に活動した場合の候補について相談してみましょう。
相談所によって紹介方法やサポート内容も違うため、複数のサービスを比較してから決めても遅くありません。
担当者との相性も確認する
結婚相談所では、担当者とのやり取りが活動に影響することがあります。
プロフィール作成や申し込み方法について具体的に相談できるか、断られたときに改善点を一緒に考えてくれるかなど、サポートの内容を確認しておきましょう。
「何人紹介してもらえるか」だけではなく、「どのように活動を支援してもらえるか」まで確認すると選びやすくなります。
「女余り」という言葉だけで婚活を判断しないことが大切
婚活市場について「女余り」「男余り」という言葉が使われることがありますが、実際の状況はそれほど単純ではありません。
2020年国勢調査では、15歳以上の未婚者は男性約1,854万人、女性約1,425万人で、未婚男性の方が多くなっています。
一方で、この数字には積極的に結婚相手を探していない人も含まれるため、そのまま婚活市場の男女比として扱うこともできません。
さらに、結婚相談所やマッチングサービスでは、サービス、年代、地域によって男女比や利用者の目的が異なります。
そのため婚活では、「世の中は女余りらしい」という情報に必要以上に左右されるより、
・自分が希望する年代の人がいるか
・活動できる地域に候補がいるか
・結婚に対する目的が合っているか
・自分に合った出会い方ができるか
を確認する方が実用的です。
婚活で必要なのは、大勢の異性から選ばれることではありません。
自分と生活や価値観の合う相手と出会える環境を見つけることです。


